「うちの子、できない」って思い込んでいませんか?
子どもの成長は驚きに満ちていますが、親の「うちの子はできない」という思い込みが、実は子どもの可能性を狭めていることがあります。この記事では、親の固定観念が子どもの成長に与える影響と、それを見直すことで得られる気づきについてお話しします。
「できない」という思い込みが親子に与える影響
私自身、子育ての中で「できない」という思い込みに縛られ、自分自身も子どもも辛い思いをした経験があります。特に末っ子の子育てでは、喘息の治療のため毎日のように薬を飲ませる必要がありましたが、薬が嫌いな彼との「薬タイム」は、親子共々ストレスの連続でした。
薬をゼリーやアイスに混ぜるなど、いろいろな工夫をしましたが、敏感な末っ子は味を感じ取り、吐き出してしまうことも。結局、薬を飲ませるのに1時間半もかかる日々が続きました。その間、他の家事はできず、親子の気持ちも不機嫌に…。こうした日々が続く中で、ついに「毎日薬を飲むのを諦める」という選択をすることになりました。
この選択をしたことで、親子の気持ちは少し楽になりましたが、それでも風邪を引いたり体調を崩したりすると、再び「薬タイム」がストレスの種となりました。
子どもの成長は親の予想を超える
そんな中、ある日大きな転機が訪れました。末っ子が4歳を過ぎた頃、夫が薬を飲ませる役割を引き受けてくれたときのことです。その後、末っ子が「ママ!薬、簡単に飲めたよ!」と嬉しそうに報告してくれたのです。「えっ!?どうやったの?」と驚いた私に、夫が教えてくれた方法は至って簡単なものでした。舌の下に薬を置いて、水で流すだけだったのです。薬を飲む時間は、これまでの1時間半からたったの5秒に短縮されました。
この経験を通じて、私自身が末っ子の成長を見逃していたことに気付かされました。薬の苦味を避ける方法を理解し、話し合える年齢になった彼に対して、私の「薬が飲めない子」という思い込みが残っていたのです。
親の固定観念を手放すことの重要性
この経験から学んだことは、子どもの成長を信じ、親の固定観念を手放すことの重要性です。「うちの子はできない」と思い込むことで、子どもの可能性を狭めてしまうだけでなく、親自身も不要なストレスを抱えてしまいます。
子どもは年齢と共に、少しずつできることが増えていきます。親が気づかないうちに成長し、ある日突然、できるようになっていることがたくさんあります。そのため、親としては、子どもの成長を見守り、必要なときにサポートする姿勢が大切です。
小さな挑戦が親子にもたらす成長
今では末っ子が薬を飲む機会は減りましたが、この経験を通じて、親子のやり取りがもたらす意味を再認識しました。子どもと向き合い、話し合い、小さな挑戦を一緒にすることで、親としても多くのことを学び、子どもの成長を感じることができます。
時には、親子のやり取りが面倒に感じることもありますが、その時間こそが子どもの新たな可能性を発見するきっかけになることも多いのです。「できない」という固定観念に囚われず、子どもの成長を信じることの大切さを、この経験を通じて強く感じました。
最後に
子どもの成長を見守ることは、親にとっても新たな学びの連続です。親としての固定観念を手放し、子どもと一緒に小さな挑戦を繰り返すことで、親子関係もより良いものとなります。「うちの子、できない」と思い込むのではなく、成長のチャンスを信じて、親子で共に歩んでいきましょう。
「自分ならでは」の子育てをみつけませんか?